コラム
個性を表現し集客につなげる!カフェの内装デザインのポイント
◎カフェの運営において内装デザインが重要な理由

カフェを開業したいと検討する際、店舗を運営していく難しさを感じる人も多いかもしれません。カフェは、日常的に多くの人に利用される人気が高い飲食店である反面、競合店舗も多いという現状があります。知名度の高い大手チェーンからこだわりをもつ個人経営店まであり、コンビニエンスストアが提供するテイクアウトコーヒーなども、強力なライバルとなっています。競合店が多くあるなかで顧客から選ばれるためには、ただおいしい飲み物を提供するだけでなくプラスアルファの戦略が求められます。その戦略のひとつが、カフェの内装デザインです。
内装デザインは、カフェの第一印象をつくる重要な要素となります。多くの顧客は、カフェに行く前にSNSやGoogleマップなどに投稿された写真を見て、どのカフェに行くか判断する傾向があります。写真から得られる視覚的な情報となる内装デザインは、どのようなコンセプトのカフェか、この空間でどのような時間を過ごせるかといったイメージを伝えます。そのため、行ってみたいと思わせる魅力的な内装デザインは、新規顧客の獲得につながる集客ツールとなります。
実際に来店した際の顧客満足度を高めるためにも、内装デザインは重要です。顧客は、提供されるコーヒーやケーキの味だけでなく、その空間で過ごした体験そのものを含めて、カフェの価値を決めています。落ち着いた照明やくつろげる座席の配置など、細部まで設計された空間は、居心地がよくリラックスできるといった、ポジティブな感情をうみだします。そのような満足度の高い体験があれば、また来たいというリピート来店にもつながるでしょう。さらに、実体験をSNSや口コミサイトなどで発信されることにより、次の集客につながります。このようにカフェの内装デザインは、ただおしゃれな空間をつくるだけでなく、安定した運営を続けるために重要なカギとなっています。
◎カフェの内装デザインの基本

カフェの内装デザインを検討するうえで、まず必要な設備としてあげられるのは、コーヒーや食事、スイーツなどを調理するための厨房設備です。同時に、客席となるカウンターやテーブル、チェアといった家具類も必要となります。居酒屋やレストランなど、ほかの飲食店と比べると、カフェは特別な設備が必要とされることはなく、基本的な什器を揃えるだけで形になるように思えるかもしれません。しかし、顧客に選ばれる店舗になるためには、ただ必要なものを並べるだけでは不十分です。
選ばれるカフェの内装デザインにおいて、基本となるのがコンセプト設計です。さまざまな形のカフェがあるからこそ、自店の個性を表現して競合店との差別化を図らなければなりません。その方向性となるのが、コンセプトです。たとえば、厳選した豆を使用したこだわりのコーヒーを味わうための店舗や友だち同士で集まっておしゃべりを楽しめる店舗では、方向性がまったく異なります。また、ひとりでゆっくりと読書できるような隠れ場カフェ、Wi-Fiを完備したワークや勉強ができるカフェなどもあります。
このように、どのようなカフェにしたいか、またどのような人に来店してほしいかという、コンセプトやターゲットを明確にすることで、内装デザインの方向性が決まります。カフェの内装デザインには、いくつかのテイストがあります。居心地がよくリラックスできるカフェをつくりたいのであれば、ナチュラル系やレトロ系といったテイストが、都会的な雰囲気でコーヒーを味わうカフェであれば、洗練されたシンプルなインダストリアル系テイストがあうかもしれません。コンセプトにあわせてテイストを決定すると、素材やカラーなどの細部の選択も明確になっていきます。空間の細部までコンセプトが統一されていると、個性が表現された魅力的なカフェになるでしょう。
◎カフェの個性を表現する内装デザインのポイント

カフェのコンセプトにあわせて大まかなテイストが決定したら、内装デザインでそれを表現することが大切です。カラーや素材の選択、照明の使い方などは、カフェの個性をつくる大切な要素となります。
〇統一感のあるカラー
カフェのコンセプトを伝えるうえで、視覚情報として大きな影響を与えるのが、内装デザインのカラーです。カラーは、内装の装飾としてだけでなく、人の心理にも働きかける力があります。個性を表現しつつ居心地のよい空間をつくるためには、まずベースとなるカラーを2、3色に絞って、空間全体に統一感をもたせます。たとえば、清潔感のあるシンプルなカフェを目指すのであれば、白やグレーをベースにして洗練された印象を与えることができます。またリラックスできる温かみのある空間をつくりたい場合は、ブラウンやベージュといったアースカラーを使って安心感を演出できます。このようなベースカラーに、ロゴやブランドイメージにつながるアクセントカラーを加えると、カフェの個性が生まれます。
〇素材の選択
カラーをどのような素材で表現するかによっても、カフェの雰囲気が変わります。素材の選択は、質感や見た目の印象だけでなく、触れたときの体験にも影響を与えます。たとえば、木材や石などの自然素材は、あたたかみやナチュラルな印象がプラスされ、時間の経過とともに味わいが増すカフェの内装となります。また金属やガラスといった素材は、洗練されたモダンな印象をつくり、コンクリートの打ちっぱなしは、無機質でインダストリアルなテイストを演出します。とはいえ素材を選択する際は、このようなデザイン性を追求するだけでなく、耐久性や清掃性、メンテナンスのしやすさとのバランスも考慮しなければなりません。カフェの美しい内装を長く保てることも、長期的な運営をするうえで大切です。
〇自然光や照明の使い方
カフェの内装デザインの魅力を最大限に引きだし、時間帯によって異なる雰囲気をつくるのが、自然光や照明です。光の使い方は、カフェ空間の広がりや雰囲気、料理のおいしさを演出するうえでも欠かせない要素となります。日中であれば、大きな窓から自然光がたっぷり入るように設計しましょう。自然光が壁や天井に反射すると、やわらかな光が広がって、空間全体が明るく開放的なカフェの雰囲気をつくりだせます。また照明の色温度によっても、カフェのコンセプトを表現できます。暖色系の照明は、あたたかくリラックスできる空間を演出し、寒色系の照明であれば清潔感やさわやかさを強調できます。ペンダントライトのような照明器具自体のデザインも、空間の装飾として個性を表現できるデザイン要素となります。
〇動線やレイアウト
カフェの顧客体験を向上させるには、内装のデザイン面だけでなく、動線やレイアウト設計も大切です。デザイン性がどれだけよくても、カフェの使い勝手が悪ければ顧客の満足度は低下してしまいます。入店から着席までの動線、トイレを利用したりレジに行く動線など、顧客の動きを意識してスムーズな動線を確保しなければなりません。また、席が近すぎてプライバシーが損なわれると、居心地が悪いという印象が残ってしまいます。余裕のある客席の配置は、収益性を下げるように思えるかもしれませんが、滞在時の満足度が高まりリピートにつながります。収益性とのバランスを考慮しつつ、カフェが居心地のよい空間になるようなレイアウト設計を心がけましょう。
◎カフェの内装デザインにおける注意点

コンセプトを明確にして、統一感のある空間をつくりあげることは、カフェの内装デザインにおいて重要です。しかし飲食店である以上、清潔感を保つことも集客に大きな影響を与えます。たとえば、設備が老朽化していたり壁や床が汚れていたりすると、満足度の低下につながる恐れがあります。内装の計画段階から、汚れが目立ちにくく清掃しやすい素材を選ぶようにしましょう。カフェの清潔感は、客席だけでなくトイレの内装デザインにも求められています。トイレの清潔さは、カフェ全体に管理が行き届いているという印象を与えるため、客席とデザインを統一して、清潔で心地よい状態を維持するよう注意する必要があります。
カフェの集客においては、SNSの影響も見逃せません。SNS映えする内装デザインは、宣伝効果を発揮する要素となるものの、視覚的なインパクトばかりを追求するのは避けましょう。写真映えを意識するあまり、カフェのコンセプトと外れてしまったり、動線や快適さを損なってしまうなど、逆効果になる可能性もあります。あくまで、カフェがリラックスできる実用的な空間であることを忘れずに、コンセプトの範囲に収まるSNS施策を行いましょう。
◎まとめ
おしゃれな空間でおいしいコーヒーを楽しめるカフェが数多くあるなかで、選ばれる店舗になるためには、ここにしかない内装デザインが欠かせません。コンセプトを落とし込んで独自の個性を表現した内装デザインは、行ってみたいと興味が湧いたり、また来たいとリピートにもつながる、集客ツールとなります。個性を表現し集客につながるカフェの内装デザインにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。