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コラム

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子どもが安全にすごせる!保育園における内装デザインのポイント

子どもたちが多くの時間を過ごす保育園の内装は、かわいいデザインやポップなカラーを使った楽しい空間になればよいというわけではありません。保育園では、子どもたちが遊びや学びを通して成長し、安全にすごせる空間が必要とされており、そのために守らなければならない法律や基準もがあります。この記事では、保育園の内装において、安全性や機能性を保つための注意点、子どもたちの発達をうながすデザインのポイントをご紹介します。

◎保育園と幼稚園の違い

保育園と幼稚園の違い

保育園は、小学校就学前の児童が通う施設です。同じような施設として幼稚園もありますが、保育園と幼稚園は目的や管轄、守るべき法令などが異なります。そのような違いは、施設の運営基準や内装デザインにも影響するため、違いを理解しておく必要があります。まず幼稚園は、3歳から小学校入学前までの児童が対象で、学校法人が運営する教育施設です。一方保育園は、保育が必要な子どものための児童福祉施設で、0歳から小学校入学前までの児童が対象となっています。厚生労働省が管轄しており、児童の人数ごとに配置する職員数が定められているなど、安全な環境を保つための基準が決められています。

保育園が児童福祉施設であることは、内装デザインにおいても重要です。子どもたちが長時間生活することを前提とし、乳幼児を含めた児童が生活することも考慮した空間が求められます。また保育園には、認可保育園と認可外保育園というふたつの種類があります。認可保育園は、児童福祉法で定められた基準を満たし、国の認可を受けた保育園です。認可外保育園は、各都道府県の基準を満たし、知事によって認められた保育園となります。認可保育園の内装デザインは、国が定めた基準に準ずる必要がありますが、認可外保育園であっても安全な運営をするためには、同じ基準を満たしていた方がよいでしょう。

◎保育園の内装デザインで遵守すべき基準

保育園の内装デザインで遵守すべき基準

保育園は、子どもたちが安全にすごせる施設であるために、国や自治体によっていくつかの基準が設けられており、内装デザインにおいてもその基準を遵守する必要があります。まず基本となるのが、児童福祉法第45条にもとづく児童福祉施設最低基準です。この基準では、保育園の運営と環境に関する基本的な要件が定められており、保育園内に設置する必要のある部屋の種類や規模などが規定されています。

たとえば、0歳から2歳までの乳幼児のために乳児室またはほふく室が必要となり、2歳以上の児童のためには保育室または遊戯室が必要です。また、子どもの病気や怪我に対応するための医務室、衛生環境を保つためのトイレや調理室も必要になります。近隣に代用できる公園などがない場合は、体を動かすための屋外遊技場も整備しなければなりません。乳児室やほふく室、保育室などの広さについても詳細な規定があり、児童の数ごとに必要な面積が決められています。トイレの数、健康に配慮するための採光や換気、手洗い場などの衛生設備などに関しても最低基準が設けられており、基準が満たされていないと認可を受けることができません。

保育園の内装デザインでは、児童福祉施設としての基準だけでなく、施設の安全性に関わる建築基準法や消防法を守る必要もあります。建築基準法は、保育園の構造的な安全性の確保や災害時の避難のしやすさに重きが置かれています。避難経路の確保や出入口の幅、緊急時における非常口の設置箇所などの規定を守らなければなりません。消防法では、火災時の安全を目的としており、燃えにくい素材の使用や適切な消火設備、警報設備の設置などが義務付けられています。緊急時でも子どもたちの安全を守るために、必要な基準です。

このような基準に加えて、地域の自治体ごとの基準も考慮しなければなりません。地域の子育てニーズや教育への取り組みに応じて、独自の条例や基準を設けている自治体が多くあります。保育園がある地域において、どのような基準が定められているかあらかじめ確認し、それに対応した内装デザインにするなら、着工後に認可されないといったトラブルを防げます。

◎保育園の内装デザインで注意すべき点

保育園の内装デザインで注意すべき点

保育園の内装デザインを計画するうえで、もっとも大切なのが子どもたちの安全を確保することです。保育園は、子どもの命を預かっている施設として、思わぬ事故などのリスクを避けるために細心の注意を払う必要があります。子どもたちが動き回っても、安全にすごせる内装デザインになるよう注意しましょう。まず保育園内の扉やドアをなるべく少なくすることで、閉じるドアに手をはさんだり体をぶつけるといった事故を防げます。扉がある場合は、指はさみ防止のクッションを設置したり扉がゆっくり閉まる機能をつけることができます。

保育園に設置する家具や設備においても、安全への配慮が必要です。子どもが使用する机などの家具は、角が丸いデザインを選び、転倒防止のために固定しましょう。また床材にはクッションフロア、壁にもウォールクッションを使用するなら、転倒したときやぶつかったときの衝撃をやわらげられます。2階以上がある保育園では、階段での転倒事故を防げるように、滑りにくい素材を使用できます。さらに、職員が子どもたちの行動を把握しやすくするために、死角をつくらないよう家具やパーテーションの配置を工夫することも大切です。

アレルギーの子どもが増えているため、アレルギーに配慮した内装デザインも求められています。化学物質を放出しない内装材を使用することにより、アトピーや喘息などを発症するリスクを避けられます。接着剤を使用しない無垢材や珪藻土、漆喰などの自然素材の使用を検討し、保育園内の空気環境を改善しましょう。さらに、保育園の信頼性にも関わる、衛生面にも注意が必要です。保護者が安心して子どもを預けられるよう、清潔感のある内装デザインを心がけます。とくに保育園のトイレでは、シンプルな構造や水はけのよい床材を選ぶなど、清掃しやすい仕様によって感染症を防ぎます。清潔で安心できる環境は、保育園の内装デザインにおいて大切な要素です。

◎子どもの発達をうながす内装デザインのポイント

子どもの発達をうながす内装デザインのポイント

保育園では、安全や環境に配慮した内装デザインが必須となりますが、子どもたちが楽しくすごせる居心地のよい空間をつくることも大切です。子どもの好奇心や感性を刺激する内装デザインは、保育園を遊びや学びを通して成長する空間に仕上げます。

〇遊びを楽しめる空間設計

子どもの発達をうながすポイントのひとつとなるのが、遊びを楽しめる内装デザインです。子どもたちが保育園の室内でも安全に動き回れて、毎日飽きずに自由に遊べる空間をつくる必要があります。そのために、まずは体を動かして遊べる広いスペースをつくり、床材にクッション性のある素材を選び、安全に遊べる環境をつくります。また空間を壁で細かく区切るのではなく、間仕切りを少なくして、行き止まりがない回遊性のある内装にすると、自由に動き回って遊びを途切れさせずに楽しめます。このような保育園は、職員が子どもの安全を見守りやすいというメリットもあります。また自然光が入るレイアウトにするなら、雨の日でも明るくなり室内の遊びを楽しめます。

〇感性を刺激するカラーやデザイン

保育園の内装デザインというと、カラフルなイメージがあるかもしれません。しかし、ただ派手なカラーを使うのではなく、パステルカラーやアースカラーなどのやさしいカラーを基調として、アクセントに鮮やかなカラーを入れるのが効果的です。保育園内のエリアごとに色わけをするなら、視覚的な刺激によって空間の用途を認識させるのにも役立ちます。木や雲などの親しみやすいモチーフは、安心感につながります。壁の一部に黒板やホワイトボードを設置して、自由に絵を描いたり表現できる場をつくるのは、創造性を育むひとつの方法です。さらに隠れ家やテントなどの、好奇心を引き出す空間を設けたり、木材や布、石など、五感を刺激する素材を取り入れて、感性を刺激する空間をつくれます。

〇安心につながる明るさや解放感

保育園において、内装デザインによる明るさや解放感は、子どもにとって居心地がよい空間をつくるための基本となります。保育園に子どもを預ける保護者にとっても、安心につながる大切な要素です。解放感のある空間は、保育園に通う幅広い年齢の子どもたちがつながる機会を生み出します。保育園にあるさまざまな設備のなかでも、とくにトイレは使いやすく行きやすくするために、明るい内装デザインにすることが大切な空間です。自然光が入りやすい設計にしたり、飾りや装飾を使うことによって、トイレが怖い、汚いと思わずに安心して使えるようになります。そのような内装デザインは、子どもの自立をうながして、トレーニングするためにも役立ちます。

〇動きやすい導線の確保とエリア分け

保育園の内装デザインでは、子どもと職員の両方にとって動きやすい導線を確保することもポイントとなります。事務室や作業スペースと、保育室、園庭などを近くに配置して、行きやすい導線をつくるなら、職員にとって動きやすく迅速な対応を可能にします。子どもたちを見守りやすくして、安全を確保するためにも大切です。ゾーニングを工夫すると、子どもたちにとっても動きやすい内装デザインとなります。遊ぶ場所や食べる場所、寝る場所など、それぞれのエリアを明確に分けましょう。そのような内装デザインは、子どもたちが何をする場所かという認識を持ちやすくなり、スムーズな切り替えができるようサポートします。

◎まとめ

さまざまな年齢の子どもが過ごす保育園では、児童福祉施設として安全や環境に配慮した内装デザインが求められています。子どもが遊びや学びを楽しめるデザインでありつつ、国や自治体が定めている基準も守らなければなりません。自由に動き回れる導線や職員の目が行き届く開放的なレイアウトにより、居心地よく安心してすごせる空間になります。子どもの発達をうながす保育園の内装デザインにご興味がある方は、お気軽にご相談ください。


子どもが安全にすごせる!保育園における内装デザインのポイント