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コラム

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サスティナブル建材を活用した内装デザインのメリット

建築や内装デザインの分野において、廃棄物を加工して再利用したり新たな価値を付与して活用する、サスティナブル建材の開発や実用化が進められています。内装デザインでのサスティナブル建材の採用は、持続可能な地球環境に貢献するだけでなく、企業のブランディングや差別化につながるなど、多くのメリットがあります。この記事では、内装デザインに活用できるサスティナブル建材の種類や採用するメリットについてご紹介します。

◎地球環境に配慮するサスティナブル建材

地球環境に配慮するサスティナブル建材

異常気象や自然災害など、地球環境の変化による影響を感じるニュースや事象は、年々増加しています。環境問題への関心が高まるにつれて、企業でSDGsに対する意識的な取り組みを行うことも、広く浸透するようになりました。そのような世の中の傾向とともに、内装デザインの分野でもサスティナブル建材の開発や導入が注目されています。たとえば、リサイクルされた素材や廃棄物として扱っていた建材を、新たに再生する試みが積極的に行われています。また内装デザインのコンペにおいても、求められるデザイン要件としてサスティナブル建材の利用が含められる場合もあります。サスティナブル建材の導入は、企業が環境問題への取り組みをアピールするうえで有効な手段となるため、開発だけでなく実際に導入する事例も増加しています。

そもそもサスティナブルには、「持続可能な」という意味があり、地球環境への負荷を最小限にし、持続可能な環境と暮らしに配慮するものが、サスティナブル建材といえます。そのような目的を可能とするサスティナブル建材には、いくつかの条件があります。まずは、省エネルギー性です。製造過程や廃棄において多くのエネルギーを使用しない建材は、CO2の排出量を減らすため自然環境への負荷をおさえます。また断熱性を高める素材など、利用時のエネルギー消費をおさえるものも省エネルギーにつながります。リサイクルやリユース、アップサイクルなど、再生可能資源を再利用することも条件のひとつです。廃棄物を減らせるため、貴重な資源を守ることにつながります。さらに、メンテナンスが容易で耐久性が高い素材など長期間使用できるものも、資源の無駄使いを防ぎ地球環境の保全に貢献する建材です。

◎内装デザインに使用するサスティナブル建材の種類

内装デザインに使用するサスティナブル建材の種類

内装デザインに導入できるサスティナブル建材には、いくつかの種類があります。そのひとつが、リサイクル建材です。リサイクル建材は、廃棄物を再利用したもので、素材を分解して資源として戻す処理をしてから、別の建材に加工します。たとえば、規格外などにより廃棄する衣類をリサイクルし、繊維を原料とした内装ボードや壁紙は、内装デザインに利用できるリサイクル建材です。また、廃材となったタイルを原料とした左官材や、使用済みになった廃蛍光灯のガラスを再利用して、ガラスブロックや天板に加工した建材なども、内装デザインに利用されています。おしゃれな内装デザインには、廃棄プラスチックを再利用したプラスチックのマテリアルがよく合います。もとのプラスチックの色や風合いがいかされ、カラフルで表情豊かな内装デザインになります。

リサイクル建材と同じように廃棄物を再利用した、アップサイクル建材も内装デザインに利用されています。アップサイクルとは、原料に戻すのではなく素材そのものをいかし、新たな価値を付与して別の建材に利用する方法です。アップサイクル建材には、古い建物で使用していた柱や梁などの木材を再利用する、古材と呼ばれるものがあります。長年使用されてきた木材の持つ風合いが、味のある内装デザインとなります。内装デザインに活用できるサスティナブル建材には、天然素材も含まれます。自然から得られる素材は、廃棄する際もそのまま処理できるため、環境を汚す心配がありません。内装デザインに活用できる天然素材には、木材や漆喰、珪藻土などがあります。素材そのものを内装デザインに使用するだけでなく、珪藻土を使った壁紙など天然素材を活用した建材も含まれます。

◎内装デザインにサスティナブル建材を選ぶメリット

内装デザインにサスティナブル建材を選ぶメリット

企業におけるSDGsの取り組みのひとつとして、内装デザインにサスティナブル建材が用いられます。そのような内装デザインは、効果的なブランディングを図れるだけでなく、コストの削減やユーザーの快適性など、多くのメリットを生み出します。

〇環境保全への貢献

内装デザインにサスティナブル建材を利用する最大のメリットは、その目的となる持続可能な環境の保全に貢献し、自然環境への影響をおさえられるという点です。ゴミとして処理されるはずだった素材の再資源化やリサイクルを進めるため、廃棄物の削減につながります。廃棄物の焼却によるCO2排出の削減や埋め立てによる環境破壊を防いで、地球環境を守ります。

〇他社との差別化

サスティナブル建材を用いた内装デザインは、他社との差別化を図ってブランドイメージを向上させるために効果的です。導入が進んでいるとはいえ、サスティナブル建材を使用している内装デザインはまだ主流とはいえません。そのため、内装デザインに導入することで、競合他社との違いを生み出せます。地球環境について考え、企業が環境問題にどう取り組んでいるか関心を持つ顧客は増えています。内装デザインによって取り組みを発信し、ストーリーを可視化するなら、顧客や従業員からの共感を得やすくなります。リサイクル素材が持つ、ほかにはない独特の風合いを内装デザインに反映することで、記憶に残る個性的な空間を演出できます。

〇長期的なコスト削減

長期的な視点で見ると、コスト削減につながるというメリットもあります。内装デザインに利用するサスティナブル建材は、ひとつの特性として耐久性の高さや省エネルギー性が求められます。そのような特性がある建材を内装デザインに利用するなら、メンテナンスがしやすく長期間使用できるため、修復やメンテナンス、買い替えなどのコスト削減につながります。また、高い断熱性や遮熱性を持つ素材も多いため、内装デザインに取り入れることによって、光熱費などのランニングコストの削減にもなります。

〇快適性を高める

自然素材を用いたサスティナブル建材には、居住者の快適性を高めというメリットもあります。天然素材の多くは、化学物質を含んでいないため、シックハウス症候群などの健康被害のリスクが低いとされています。断熱性の高いサスティナブル建材を内装デザインに使用することで、室内の温度変化が少なくなり、年間を通して快適な室内環境を保ちやすくなります。

◎内装デザインにおけるサスティナブル建材の課題

内装デザインにおけるサスティナブル建材の課題

サスティナブル建材は、内装デザインでの活用が進んでいるものの、実際に導入するうえでは、まだ多くの課題があります。廃棄物だったものをどのように再利用することが、持続可能な環境を実現するために有用なのか、技術やデザインの面でアプローチを続けることが求められています。大きな課題となっているのは、コストの問題です。とくに日本では、内装デザインに使用できる建材を製造したり加工する際に、法律や基準に適用するための処理が求められることが少なくありません。廃棄物をリサイクルする建材の場合、素材別に分別したり特定の加工を施す必要があるため、手間や労力に加えてそれに伴うコストも発生します。そのため、内装デザインで用いる建材としては、一般的なものと比べて高額になる傾向があります。

次にあげられるのが、技術の確立です。リサイクルや加工の多くは、比較的新しい試みであるため、製造技術や加工方法、施工方法などがまだ確立されていない場合もあります。開発や導入には、実験的要素が大きくなるケースもあるでしょう。また内装デザインにおいて、デザインに制限が生じてしまうという課題もあります。自然素材や素材を再利用した建材を内装デザインに利用すると、その素材がもともと持っている色や風合いがいかされます。そのため、必然的に内装デザインの色やデザインが限定されてしまうことがあります。自然な風合いやあたたかさをいかしたナチュラルな内装デザインであれば最適ですが、スタイリッシュな内装デザインには合わないといったケースも生じます。しかし、サスティナブル建材の色やデザイン、製品の質などは、どんどん向上しています。このような課題を克服しながら技術開発を進めていくなら、さまざまな内装デザインに活用できるようになり、さらに広く普及していくでしょう。

◎サスティナブル建材を内装デザインに利用した当社の事例

内装デザインは、企業イメージやメッセージを顧客に伝えるために重要なツールとなります。サスティナブル建材を利用するなら、個性を引き立たせて他社との差別化を図り、効果的なブランディングを行えるでしょう。サスティナブル建材を用いた工事に参画し、内装デザインを担当した当社の事例です。廃プラスチックをリサイクルした再生プラスチックを、展示什器として活用しました。もとのプラスチックが持っていたブルーやオレンジ、ホワイトのカラーによって独特の模様が生み出されており、ほかにない内装デザインとなっています。

サスティナブル建材を内装デザインに利用した当社の事例

◎まとめ

繊維を原料にした壁紙やボード、廃蛍光灯を再利用したガラスなど、廃棄物を資源としてリサイクルするサスティナブル建材は、内装デザインのトレンドとして注目されています。開発や導入に関する課題もありますが、環境配慮やブランド価値の向上などの多くのメリットがあるため、内装デザインに欠かせない選択肢のひとつとなるでしょう。サスティナブル建材を活用した内装デザインにご興味がある方は、当社までお気軽にご相談ください。


サスティナブル建材を活用した内装デザインのメリット