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施工管理技士による品質安全管理の内容と必要な能力

施工管理技士は、建築プロジェクトを適切に進め、無事に完了させるために欠かせない存在です。施工管理技士の業務のひとつには、品質安全管理があります。品質安全管理は、設計通りかつ無事故で工事をやり遂げるために肝心な管理です。プロジェクトにおいて適切な品質安全管理を実行するためには、マネジメント能力や危機管理能力が求められます。この記事では、施工管理技士による品質安全管理の内容と必要な能力をご紹介します。

◎建築現場における品質安全管理の重要性

建築現場における品質安全管理の重要性施工管理技士が行う品質安全管理は、建築プロジェクトを無事に完結させるための極めて重要な要素です。品質安全管理は、品質管理と安全管理のふたつに分けると明確にイメージできるでしょう。
 
建築物が発注者の希望する仕様通りに建てられているか確認する品質管理は、施工管理技士がマネジメントする大切な業務のひとつです。建物を建てるときは発注者と交わした仕様の通りに進めますが、万が一、品質安全管理が不適切で仕様と異なる設計になっていた場合、トラブルの原因になってしまいます。たとえば、事前に定められた仕様への修正期間追加が原因で、建物の運営開始がスケジュール通りにできないと、発注者に多大な迷惑をかけるでしょう。不十分な品質安全管理で1度トラブルが発生し、発注者にダメージを与えてしまうと信頼関係にも傷がつきかねません。問題が起きないように指揮するほかにも、発注者に満足してもらえる高品質な建物の建築は、施工管理技士の品質安全管理をもって実現させます。施工管理技士は、仕様に沿って建築が進んでいるか管理をして、仕様違いのような問題の早期発見に努めます。
 
建築現場にいる職人や周囲に住んでいる人などが、建築プロジェクトが終了するまで事故やケガのない安全な環境を作る安全管理も、施工管理技士の品質安全管理のなかの主要な仕事です。建築現場で事故が起きたり職人が負傷したりすると、工期に影響を与えるほか、代え難い職人の命や健康にもリスクが生じます。また、騒音や粉じんが原因で周辺住人の健康が害されると、発注者と住人の好ましい関係の構築が困難になるでしょう。建築現場は、重機や工具、高所作業をはじめ、事故やケガのリスクが高い環境です。施工管理技士はリスクをおさえられるよう、建築現場の細部まで品質安全管理の目線で見渡し、危険となり得る要素を共有し、取り除きます。建築に関わるすべての人の安全と健康を守りプロジェクトを完了させるには、施工管理技士の品質安全管理が欠かせません。

◎施工管理技士が指揮をとる品質安全管理の内容

施工管理技士が指揮をとる品質安全管理の内容施工管理技士は、建築物を発注者の希望通りに建設し、事故や怪我人がないよう、最適な品質安全管理を行います。施工管理技士による品質安全管理には、安全パトロールや自社品質検査をはじめ、4つのポイントがあります。

〇安全パトロール

品質安全管理のひとつ安全パトロールにおいて、施工管理技士は、建築現場で事故につながりそうなリスクの有無を確認したり、安全に関するルールや作業手順を守っているか点検したりします。建築現場には、大きな重機の出入りや重量のある建築資材が置かれており、事故やケガ人がでた場合、深刻な事態に発展しやすい環境のなかで作業しているからです。人命に関わるケースもあるので、品質安全管理の一端を担う安全パトロールは、現場の安全をコントロールするうえで、非常に大切な役割を果たします。施工管理技士は品質安全管理を目的に、事故やケガのリスクをパトロールして確認します。危険と判断した際は速やかに解消して工事を止めない行動も、施工管理技士の仕事です。また、安全に関連する掲示を貼りだしたり、ルールに沿った作業が行われているか巡視し安全意識と緊張感を高めたりして、品質安全管理を行います。

〇自社品質検査

品質安全管理のなかには自社で行う品質検査も含まれており、建築物が発注者と取り決めた仕様で正確に建てられているかどうか調査します。品質安全管理が行き届かず、品質が保証されない建物を引き渡してしまうと、建物を実際に使う人の安全や使い心地にマイナスな影響を及ぼすからです。発注者と受注者の信頼関係にもダメージを与えるため、建物の品質管理は、品質安全管理において施工管理技士の主要な責務です。品質安全管理のために検査を行う際は、作業工程ごとに仕様を満たしているか確認したり、建物完成後に完璧な設計となっているか細やかに検査したりして品質を管理します。品質安全管理における自社品質検査は、発注者の満足度に直結する業務とも表現できます。

〇朝礼

建築現場で作業する人が一堂に会する朝礼は、安全を維持しながら設計通りの建物を完成させる品質安全管理には欠かせません。朝礼は、関係者が集まり工事の進捗や安全情報をはじめ、建築に関わる人が知るべき情報を1度にかつ確実に共有できるタイミングです。品質安全管理のひとつ朝礼では、事故の防止やルールを守った作業の実施の声掛けをはじめ、安全教育を現場で働く人へ伝えます。また、起きがちな事故の例やヒヤリハットの実例を伝達して、同じことが建築現場で二度と発生しないよう、施工管理技士から情報を発信します。施工管理技士にとって朝礼は、関係者に共有したい事項を連絡し品質安全管理に役立てる重要な業務です。

〇設備点検

品質安全管理のひとつ設備点検では、既存の設備や躯体の状態を把握したうえで、発注者が継続的にトラブルなく建物を利用できるよう調整します。設備や躯体周りに不備や改善点があると、適切な建物の運用ができません。リノベーションのような既存の設備や躯体を使うプロジェクトでは、建物や設備そのものが経年劣化で傷み使用できないケースがあります。劣化を無視してしまうと、後々の大きな事故やトラブルに発展する可能性があり非常に危険なため、品質安全管理のひとつとして、施工管理技士は設備点検を行います。品質安全管理の一端として、建物を引き渡した後の定期的なメンテナンス実施も、安心して建物を使い続ける方法のひとつです。

◎建築現場を管理する施工管理技士に必要な能力

建築現場を管理する施工管理技士に必要な能力建築現場を統括するポジションの施工管理技士は、品質安全管理のほかにも、各種業務や書類作成業務に携わります。品質安全管理を実行しながら、管理者として建築プロジェクトを推し進めるには、さまざまな力が求められます。
 
品質安全管理や施工管理など、管理と名称がつけられているとおり、施工管理技士には、建築プロジェクトを束ねるマネジメント能力が必要です。管理するべき業務は品質や安全、工程をはじめ多岐にわたり、各工程が正確に管理されてはじめて品質の伴う建物が無事に完成します。手を抜ける管理作業は、ひとつもありません。異なる管理業務を取りまとめるマネジメント能力が、施工管理技士には強く求められます。また、品質安全管理業務と平行に、別の管理業務も施工管理技士はもっています。マネジメント能力と同様に、複数の作業が必要なときでも、適切な優先順位をつけて正確に処理できるマルチタスク能力も重要です。
 
品質安全管理をはじめ、多種多様な管理業務に携わる施工管理技士には、高いコミュニケーション能力が大切です。建築プロジェクトに関わる人物は、職人や発注者、資材の仕入れ先など、登場人物が多くなります。立場や年齢、経歴が異なる人と円滑にやり取りできる力が求められます。職人だけに着目しても、年齢や職歴、経験した業務は、職人ごとに異なるでしょう。施工管理技士は、ひとりひとり異なる職人とコミュニケーションを取り、トラブルなく品質安全管理と各種管理をしないといけません。また、建築現場や発注者との会議、建築資材の仕入れ先とのミーティングなど、対応するシーンごとに、施工管理技士には適切なコミュニケーション方法があります。建築現場では、チームワークが育つようなコミュニケーションで働きかけ、発注者との会議では、信頼感が高まるような真摯な態度で接するなど、柔軟かつ適切な対話が品質安全管理では必要です。
 
適切な品質安全管理を行える危険管理能力も、施工管理技士に備わっているべき能力としてあげられます。建築現場は、ケガをしたり事故が発生したりしやすい環境のため、トラブルに発展しそうな要因を事前に発見し、取り除ける力をもった人物が欠かせません。建築現場で起きうる事故は、人命に関わる深刻な事故になる可能性があります。職人の安全を守るために危険をするどく察知し、危ない事故につながるのではないかと想像を膨らませられる能力は、品質安全管理を行う施工管理技士に望まれる能力のひとつです。

◎施工管理技士が品質安全管理を行った当社の施工事例

建築物が設計通り、かつ無事故でトラブルなく完成させ運用開始にこぎつけるには、施工管理技士による品質安全管理が極めて重要です。施工管理技士は、安全パトロールや品質検査を細やかに実施し、品質安全管理を統括しながらプロジェクト成功に導きます。

〇東京港区赤坂オフィス

施工管理技士が品質安全管理を行った当社の施工事例 東京港区赤坂オフィス
港区にあるオフィスにて、設計デザイナーと協力しながら、施工管理技士が品質安全管理をマネジメントした改修工事に参画しました。解体工事を含む大規模なプロジェクトのため、お客さまが希望する設計通りに建物を建てるよう、綿密な品質検査を定期的に行っています。また、重機も多く出入りする現場となったため、工期が延長する原因や周囲の建物に迷惑をかける事故につながるリスクを都度確認し排除して、建築現場の品質安全管理をしました。施工管理技士が適切に品質安全管理を推し進めたことで、複数社が関わるプロジェクトでもトラブルなく工期通り完了しています。

◎まとめ

施工管理技士は、建物を問題なく仕様通りに建てられるよう、きめ細やかに品質安全管理を実行します。品質安全管理では、現場の安全を守る安全パトロールや、設計を確認する品質検査などに取り組みます。建築プロジェクトを指揮する施工管理技士には、マルチタスクをこなすマネジメント能力やコミュニケーション能力が欠かせません。施工管理技士による品質安全管理の内容と必要な能力にご興味がある方は、当社までお気軽にご相談ください。

施工管理技士による品質安全管理の内容と必要な能力