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居抜き物件を活用するメリットや改修する際のポイント

前の入居者が設置した設備や什器などが残った、居抜き物件を改修してオフィスや店舗に活用するケースがあります。居抜き物件を活用すると、イニシャルコストのカットや工期の短縮をはじめ、さまざまなメリットをもたらします。居抜き物件の活用を目的に改修をするときは、あらかじめ改修ポイントを把握しておくと、満足できる改修工事を行えます。この記事では、居抜き物件を活用するメリットと改修するときのポイントをご紹介します。

◎居抜き物件を活用して得られるメリット

居抜き物件を活用して得られるメリット居抜き物件を改修して活用すると、開業に必要なイニシャルコストを削減できます。オフィスや店舗などをオープンさせる際は、入居する物件の設備工事や内装工事を行うケースが多くあります。一方、前の入居者が使用していた設備や内装、什器類を継続して利用できる居抜き物件を活用すると、設備や内装コストをカットできるため、大幅なコスト削減が可能です。とくに、電気や水道、空調設備をはじめ、設備系の工事費用は、大きくふくらむ場合があります。設備工事と同じく、内装工事や什器購入の費用も、軽視できません。すでに設置されている設備や内装を引き続き利用できる居抜きを選択してコストカットできた予算は、仕上げやほかにこだわりたいポイントに活用できます。よりデザイン性が高く、機能性に優れた居抜き物件の内装を作り出せるでしょう。
 
居抜き物件を活用して得られるメリットのひとつには、オフィスや店内環境を整える工事の工期短縮もあげられます。居抜きは、一から設備を選定して設置をするスケルトン物件とは違い、引き続き活用できる設備や什器、備品が残っているため、勘定に入れなくてもよい工事が複数あるからです。内装工事や設備工事は、物件を契約してから着手するので、必要な工事が多いほど工期は長くなり、かつ営業開始日も遠ざかります。居抜き物件を活用すると、長期間にわたる工事を避け、スムーズかつ速やかに営業開始日を迎えられます。また、工期が短いと空家賃が発生する日数の短縮も見込めるので、居抜き物件を契約し、営業できる状態までに整備した費用の回収にも、いち早く取り組めるでしょう。居抜き物件を活用すると、なめらかな営業開始と安定した運営が可能です。
 
居抜き物件は工事が完了していない状態でも、営業開始後の従業員の導線や働き方のイメージをしやすいメリットがあります。居抜き物件は、設置済の設備や什器を継続して活用するため、工事が進行中でも室内環境の想像と確認が比較的容易だからです。オフィスなら、従業員の動きや来客時の案内の導線を確認できたり、邪魔にならないコピー機の設置場所を検討できたりします。店舗の場合は、席や通路の幅を実際に見ながら、お客さまをスムーズに案内できる同線の確認ができるでしょう。居抜き物件ではなくても、事前に導線や席幅などの確認はできますが、想像ではなく実物を目にしながら確認ができるポイントは、居抜き物件を活用するメリットのひとつです。

◎居抜き物件を改修するときのポイント

居抜き物件を改修するときのポイントオフィスや店舗運営を目的に、居抜き物件を活用する際は、改修するときのポイントをおさえたうえで改修計画を練りましょう。ポイントを事前に把握しておくと、居抜き物件を活用しても、以前入居していた企業や店舗のイメージを一掃し、魅力的かつ独自性の高いイメージをアピールできます。

〇エントランスのデザインは大切にする

居抜き物件を改修してオフィスや店舗を運営するときは、既存のエントランスをそのまま使わずに、しっかりデザインを再検討したうえで改修しましょう。エントランスは、オフィスや店舗の顔、企業理念や店舗のコンセプトを表現する存在と言っても過言ではありません。顧客が訪問した際、真っ先に目にするものはエントランスです。魅力と個性をアピールして、訪れた人の期待度や高揚感、信頼感を高めます。極めて重要な役割を果たすエントランスに改修を施さない場合、顧客に伝わるのは以前入居していた企業や店舗のコンセプトです。居抜き物件のエントランスデザインをそのまま利用してしまうと、イメージがちぐはぐになり、顧客が混乱してしまいます。エントランスを自分でデザインすると聞くと、戸惑う人もいますが、自社のコンセプトを1番理解している人は、居抜き物件を改修する側です。デザイン会社や内装工事会社にコンセプトや希望を伝えたうえで、居抜き物件のエントランスデザインを相談すると改修もスムーズに進みます。居抜き物件を改修するときは、既存設備を活用する場所と、改修する場所のメリハリをつけて、自社の魅力をアピールしましょう。

〇必要に応じて室内のデザインを変更する

入居する企業や店舗のオペレーションに合致するデザインの手直しも、居抜き物件を改修するときのポイントのひとつです。前入居者が使用していた設備や什器を活用できるポイントは、居抜き物件の大きなメリットのひとつですが、ときには改善やさらなる工夫が必要なケースもあります。たとえば、奥まで見える広々とした空間をエントランスから見渡せる居抜き物件は開放的ですが、機密情報の保護やプライバシーへの配慮は、十分なされているとはいえません。大きな空間のある居抜き物件を改修し活用するときは、必要に応じて、パーテーションを設置するデザインに変更すると関係者以外の視線を遮れます。また、重要な商談や進退に関わる相談事のように、限られた人物で共有したい情報をやりとりするときは、パーテーションで仕切られた空間では不安が残ります。居抜き物件に壁を新規で設計して居室を新たにデザインすると、機密度の高い会話も心配なくできるでしょう。居抜き物件を活用する理由にはコストカットがあげられますが、これから入居して働いたり、顧客として訪問したりする人を考え、既存のデザインから新しいデザインに作り変えることもポイントです。

〇デザイン性の高い内装も検討する

新たに居抜き物件を活用するときは、洗練されたデザインや独自性があるデザインなどを積極的に取り入れる姿勢も、重要なポイントのひとつです。デザイン性にも配慮をしておくと、企業や店舗がインターネット記事やテレビなどで取り上げられた際、読者へ視覚的に自社の魅力をアピールできます。SNSをはじめ、画像で情報を発信したり、集客を行ったりする企業や個人が多いなか、美しく華やかなデザインやクールで落ち着きのあるデザインなど、デザイン性の高さは、強みになります。機能性や実用性に注力して、居抜き物件の既存のデザインを活用する方法も選択肢のひとつです。一方、オフィスや店舗として機能するには不可欠ではない意匠性に特化したデザインは、単純に見た目のよい空間を作るだけではなく、集客や満足度の向上のような、ビジネス成功の鍵にもなり得ます。

◎居抜き物件を契約する前にチェックすること

居抜き物件を契約する前にチェックすること居抜き物件を契約するときは、事前に居抜き物件に設置されている設備一式の経年劣化や設備の容量の確認が欠かせません。設備がすでに設置されているポイントは、居抜き物件の大きなメリットのひとつですが、設備が劣化していたり事業内容にマッチしない容量の設備だったりすると、設備の入れ替えが必要です。契約してから設備更新が必要だと判明すると、本来は不要だったコストが上乗せされ、かつ工期延長により営業開始日にも影響を与えます。設備の劣化や設備の容量が不足した場合、スムーズな営業開始へ向けて、居抜き物件のよさを十分に活用した準備ができません。居抜き物件の設備周りは、内見した際に経過年数や容量を正確に確認したうえで、契約を進めましょう。
 
自社で想定しているオペレーションを不自由なく実行できるレイアウトか、居抜き物件では確認が求められます。居抜き物件は、設備のほかに什器や備品が残っており、すでにレイアウトが一定程度決まっているからです。レイアウトやデザインの自由度に限界があるとも、言い換えられます。居抜き物件のレイアウトでも、問題なくかつスムーズに動けるか、少し問題があってもオペレーションを妨げるほどではないか、チェックしましょう。オペレーションの進行に不安がある場合は、ほかの居抜き物件の検討も選択肢のひとつです。無理に契約してしまうと、業務に影響を及ぼしたり、営業後にレイアウトの変更工事を行ったりなど、追加コストが発生する可能性もあります。ある程度レイアウトが定まっているポイントは、居抜き物件を活用するメリットのひとつですが、想定するオペレーションとは必ずしもマッチしないケースもあるため、入念な確認が肝心です。

◎居抜き物件に改修を施して活用した当社の施工事例

居抜き物件を改修して活用すると、イニシャルコストの削減や工期短縮、入居前から具体的な導線の確認が可能など、多彩なメリットがあります。居抜き物件を改修するときは、自社をアピールできるデザインを検討したり、必要な改修を施したりすると、十二分に居抜き物件を活用できます。

〇東京品川区オフィス

居抜き物件に改修を施して活用した当社の施工事例 東京品川区オフィス品川区にあるオフィスの拡張移転にともなう、居抜き物件への入居新装工事に参画しました。会社の顔となるエントランスは、企業さまのコンセプトを織り込みながら、おしゃれかつスタイリッシュに作り上げています。また、あたたかみのある木目調の既存の内装に黒やグレーを取り入れて対比させ、しまりのある洗練された空間に仕上げました。オフィスとして居抜き物件を活用するため、ミーティングや込み入った相談ができるよう、広い空間をパーテーションや間仕切りで区切る工事も実施しました。プライバシーへの配慮や機密情報の保護が必要なシーンでも、問題なく活用できます。

◎まとめ

設備や什器などがすでにある居抜き物件を活用すると、初期費用のコストカットや改修工事の期間短縮をはじめ、多くのメリットを得られます。居抜き物件を存分に活用するには、改修する場所としない場所にメリハリをつける、円滑なオペレーションを目的にあえて改修コストを上乗せさるなど、重要なポイントが複数あります。居抜き物件を活用するメリットと改修するときのポイントご興味がある方は、当社までお気軽にご相談ください。

居抜き物件を活用するメリットや改修する際のポイント