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コラム

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ワーケーションにおけるワークスペースの内装デザインのポイント

コロナ禍以降、リモートワークの普及で働き方が変化し、リゾート地や地方など普段の職場から離れた環境で働くスタイルのワーケーションが注目されています。それに伴い、ワークスペースの内装デザインにも変化が見られ、適度な集中とリラックスができる内装デザインやレイアウト設計が求められています。この記事では、ワーケーションの概要や、ワーケーションによるワークスペースの内装デザインのポイントをご紹介します。
◎新しい働き方で注目されるワーケーション
新しい働き方で注目されるワーケーションワーケーションとは、仕事(ワーク)と休暇(バーケーション)を組み合わせた造語です。よく耳にするリモートワークやテレワークは、会社に認められた特定の場所から遠隔で働くスタイルを指します。ワーケーションには余暇メインの「休暇型」と仕事メインの「業務型」の2つのタイプがあります。「休暇型」は、個人で休暇を取得し、観光を楽しみながらテレワークを行う働き方で、時間や場所の制限がないフリーランスや個人事業主が、活用しやすいスタイルのワーケーションです。企業では福利厚生の目的で行っている場合が多く、テレワークの勤務規定に見合うようであれば、仕事と休暇を自由に選択し仕事とプライベートの両立を実施することが可能となります。
 
「業務型」は、仕事の合間に休暇を楽しむスタイルの働き方で、「地域課題解決型」「合宿・研修型」「サテライトオフィス型」の3つに分類されます。「地域課題解決型」は、地域の課題解決を目的に掲げたタイプで、地域関係者と交流を通じて地域の課題の解決策を共に取り組むスタイルの働き方です。SDGsへの取り組みが求められる企業では、今後注目されるワーケーションスタイルといえます。「合宿・研修型」は、観光地やリゾート地などで、企業の集中討論を行う会議や新人の教育の研修、ワークショップなどを行うタイプです。基本的には企業主導のワーケーションとなり、場所を変えた職場環境でリフレッシュも兼ねて仕事を行い、社員同士のコミュニケーションを促進する目的などにも利用されています。「サテライトオフィス型」は、サテライトオフィスやシェアオフィスなど一時的なオフィスで行う働き方のワーケーションスタイルです。ワーケーションは実施形態もさまざまで、導入を検討している企業のニーズに合った形態で取り組むことで、働き方改革の促進や企業価値の向上が見込めます。
◎ワーケーションを取り入れるメリット
ワーケーションを取り入れるメリットワーケーションの導入は、企業や地域にとってもメリットがあり、従業員においてはウェルビーイング向上という面でも良い影響をもたらします。ウェルビーイングとは、肉体的、精神的、社会的に良好である状態を意味する概念です。コワーキングスペースなどの内装設計に、地域に馴染んだ内装デザインやレイアウトを施すことでリフレッシュ効果が高まります。肉体的、精神的なストレスが軽減され、従業員のモチベーションの向上に役立つでしょう。
 
たとえば、休憩時間に疲れを癒してもらうために、リラックスブースに畳のスペースを設けた内装デザインや、ナチュラルな木や植物由来の素材を活用した内装デザインは、温かみのある落ち着いた空間を演出し、癒しの効果が得られます。海の近くや緑に囲まれた場所であれば、景色を眺めながら自然の音を感じる場所にリラックススブースの内装デザインを施すことで、充実したプライベートの時間を確保できます。ワーケーションは、従業員が職場や自宅とは違う環境で業務を行うことで、新しい考え方やアイディアが生まれ、イノベーションの創出につながります。
 
ワーケーションを地域交流の場として活用することで、新たな情報交換や人脈づくりを築けます。コワーキングスペースでは、同業他社や他業種との情報交換、交流できるようなスペースの内装デザインの整備が重要です。たとえば、囲炉裏をイメージしたワークデスクに、ハイテーブルや円形状デスクをレイアウトした内装デザイン、日本の伝統色を取り入れた和の雰囲気を重視した落ち着ける空間は、コミュニケーションを図るきっかけにもなるでしょう。また地域の方と交流ができるスペースとして、窓の外に広がるウッドデッキなどでバーベキューを行うことができる設計も魅力的です。ワーケーションを誘致することで地域と企業の関係性が構築され、地域経済や地域ビジネスの活性化が生まれます。
◎ワークスペースの内装デザインやレイアウト設計のポイント
ワークスペースの内装デザインやレイアウト設計のポイントワーケーションをテーマにしたワークスペースをデザインする際に、ポイントを押さえておくことで、コミュニケーションやリラックス効果を促し、仕事の生産性が向上します。
〇 テーマの決定
ワーケーションによるワークスペースの内装デザインには、地域の文化や歴史を尊重し、それを反映するデザイン要素を取り入れましょう。地域特有のカラーパレット、パターン、装飾などを組み込み、それをテーマに内装デザインに採用することでワークスペースに独自のアイデンティティを与えます。たとえば、山に囲まれている場所にあるなら緑や木をテーマにした内装デザインにするなど、地域の特徴を活かしたテーマで内装デザインを取り入れると、従業員の心身のリフレッシュ効果が見込めます。
〇 風土にあわせた設計
ワークスペースの内装デザインには、地域の気候条件に合わせて、室内の快適性を確保するための内装デザイン設計を行うことが必要です。適切な断熱、通風、遮光、温度制御で従業員の健康と快適性を守ることは、会社の業績にも影響します。また、自然災害リスクに備え、適切な応急対応設備を内装デザインに組み込み、従業員の安全を確保することも大切です。たとえば、寒さが厳しい地域では、断熱効果が高い素材や二重ガラス窓にするなどの内装デザインの工夫が必要になります。
〇 地域の特色をデザインに取り込む
シェアオフィス・コワーキングスペースの人気の高まりを受け、近年では築古不動産や中古住宅をリノベーションしてオフィス化するところも増えています。ワーケーションにおけるコワーキングスペースでも、地域で使われている自然素材を利用した内装デザインや、伝統的な建材を活用した内装デザインなどでワークスペース作りを行うことで、環境への適合度が高まります。遊休不動産を活用する場合にもレイアウトに木材、竹、石、粘土などの素材を使用し、地域の特徴を反映した内装デザインにすることで、持続可能性を促進し一体感が生まれます。
〇 コミュニティスペースの確保
試食会や軽い食事ができるスペースがあると、地域を含めたレクリエーションで、地元の方に料理をふるまうために活用できます。飲食業の会社なら、定期的な食事や試食会は、新商品やサービスのプロモーションにもなります。地元の特産品を使った料理を提供することは、地元の食材を支援にもつながり、地域とのパートナーシップを強化できます。リラックススペースは、地元の文化やアートを取り入れた内装デザインにすることで、地域の魅力を感じながら、息抜きはもちろんコミュニケーションの場としても活用できます。
〇 ワークスペースの設備や機能
ワーケーションはリモートワークで仕事をするため、環境インフラは当然ですが、LANやWi-Fiなどの通信環境は非常に大切です。とくに地方では、通信環境が整っていない場合があるため、仕事に影響を及ぼします。業務を滞りなく行うためには、高速通信環境の整備は必須です。Web会議は、屋外や周りの環境によっては騒音が入りやすかったり、声が聞き取りづらかったりすると業務に支障をきたします。そのため、内装デザインにおいては防音対策を考えなければなりません。個室ブースやワークスペースは、音を配慮した床材や吸音性能のある天井材などの内装デザインを施すことで、ワーケーションに適した環境が整います。短時間のデスクワークならテーブルやソファで事足りますが、長時間の場合は、内装デザインに合わせたワーキングデスクとワーキングチェアを揃えましょう。
◎ワーケーションのテーマを取り入れた当社の施工事例 
ワーケーションにおけるワークスペースの内装デザインは、目的をしっかりヒアリングし、テーマや地域との親和性を考慮しながら創り上げていくことが大切です。
〇 小田原シェアオフィス
ワーケーションのテーマを取り入れた当社の施工事例 小田原シェアオフィス全国に展開しているコワーキングスペースの「Bizcomfort」小田原にて、新装工事の意匠デザインから仕上げ工事、意匠工事までを実施した事例です。海に近いことから海とワーケーションをテーマとした内装デザインです。全体的にリゾート感を意識した白で統一し、アクセントにブルーとグリーンの植栽を提案しました。お客様さまのご提案で、室名サインを特産のかまぼこ板を内装デザインとして再利用しています。
〇 大崎オフィス
ワーケーションのテーマを取り入れた当社の施工事例 大崎オフィス品川区大崎にてオフィスの移転により、空間デザイン設計・内装工事を行った事例です。上質なホテルラウンジのクオリティをコンセプトに、上品で高級感のある空間をご提案しました。色の調和を意識した仕上げ材料の選定をはじめ、細部の納まりまでこだわり、カジュアルに打ち合わせができる落ち着いたスペースに仕上げました。
◎まとめ
ワーケーションによりコワーキングスペースなどでは、仕事とプライベートの両立できる内装デザインが求められています。内装デザインには、ワークスペースやリラックススペースだけでなく、地域ならではのサービス機能や設備を工夫することで、付加価値をアピールできます。ワーケーションの内装デザインや設計、施工をご検討の際は、当社までお気軽にご相談ください。

ワーケーションにおけるワークスペースの内装デザインのポイント