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アフターコロナのオフィスにおける防音性能の需要と種類

アフターコロナのオフィスにおける防音性能の需要と種類
新型コロナウイルス感染症による社会変容は、私たちの生活や考え方、働き方に大きな影響をもたらし、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるきっかけともなりました。在宅ワークの普及によってコワーキングスペースなどで働く機会が増えるなか、ワークスペースの内装デザインにおける防音性能の重要性が高まっています。この記事では、アフターコロナのオフィス内装デザインとして需要が高まっている防音性能と、その種類についてご紹介します。
◎アフターコロナのオフィスに求められる防音性能とは
アフターコロナのオフィスに求められる防音性能とは2020年からはじまった新型コロナウイルス感染症の流行によって、多くの企業がオフィス通勤から在宅ワークへ切り替えたことは記憶に新しいでしょう。その結果、オフィスや自宅とは一味違った内装デザインのワークスペースとして、シェアオフィスやコワーキングスペースが注目されました。新型コロナウイルスは落ち着きを取り戻してきたものの、働き方改革が推進されるなかで企業・個人を問わず人々の働き方は多様化を続けており、ABW(Activity Based Working)すなわち仕事の内容に合わせて働く場所を選ぶという考え方が定着しつつあります。
 
アフターコロナにおけるワークスペースの内装デザインには、セキュリティ対策やプライバシー保護、集中力維持のための防音性能が求められます。たとえば、ワークスペースで電話やミーティング、オンライン会議などを行う際には、機密情報や公開前情報などを扱うことがあるため、第三者には聞こえないような防音対策のある内装デザインが必要です。ラウンジやコミュニティスペースなど会話が飛び交う賑やかなスペースには、音が外へ漏れないような内装デザインが必要になり、休憩やリラックスができるスペースであれば、外部から音が入ってこない内装デザインを工夫する必要があります。また業務を行う執務スペースであれば、外部の音をシャットアウトできる内装デザインにすることで、集中できるオフィス環境が整います。シェアオフィスではない通常のオフィスにおいても、社長室や応接室、会議室などの内装デザインには防音性能が不可欠といえるでしょう。
 
ワークスペースの内装デザインに防音性能がなければ、企業活動におけるセキュリティの安全性が確保できません。万が一、機密情報が外部へ漏れてしまった場合、重大なセキュリティインシデントが発生し、企業の活動や信頼性が大きく揺らぐ恐れがあります。ワークスペースが防音性の高い内装デザインでないと、個人の名前や住所、電話番号、口座番号といった大切な情報やプライベートな情報が外部へ流出し、犯罪に巻き込まれるなど大きな被害を招く可能性が懸念されます。
 
このように防犯性能という内装デザインは、企業や個人の大切な情報を守るために重要な役割を担っています。多様な働き方が広がりを見せるなかでも安全に社会活動を続けるために、オフィスやワークスペースに防犯性能を施した内装デザインの導入が必要とされています。
◎内装デザインにおける防音性能の種類
内装デザインにおける防音性能の種類内装デザインに重要な防音性能ですが、そもそも「防音」とは言葉の通り「音を防ぐ」という概念的な考え方であり、具体的には「遮音」と「吸音」の2種類に分けられます。ワークスペースの内装デザインとして防音対策を考える際には、どちらの防音性能が適しているかを見極めたうえで、内装デザインとしてどのような防音素材を採用するかを判断することが大切です。
 
防音性能の内「遮音」とは、言葉の通り「音を遮る」ことであり、空気中に伝わる音を遮断し跳ね返すことによって、音が伝わらないようにする仕組みです。「音を跳ね返す」という仕組みのため、遮音効果を必要以上に高くした内装デザインでは音が反響しやすくなり、相手の声などが聞き取りにくくなるというリスクがあります。遮音によってすべての音を跳ね返せるということはなく、一部の音は素材を通り抜けてしまいますが、内装デザインに取り入れる防音対策としては比較的手軽にできる手段といえるでしょう。遮音の内装デザインとして用いられる素材には、コンクリートや鉄板、ガラス、石膏ボードなどがあります。いずれも質量が高く重いため、内装デザインとしての施工するにはコストや手間がかかるのが特徴です。
 
「吸音」は、文字通り「音を吸う」ことであり、素材が音を吸収することによって音の反響や外部への透過を防ぐ仕組みです。内装デザインとして利用される吸音素材には多くの細かい穴があり、取り込まれた音を素材内部で拡散させることによって外に漏れにくくします。和室の内装デザインでよく目にする襖や畳は、吸音効果に優れているといわれています。遮音と同じくすべての音を吸収できるわけではなく、一部の音は素材を透過してしまいますが、遮音より音が外に漏れにくい内装デザインのため、室内でも音を聞き取りやすいのが特徴です。内装デザインによく用いられる吸音素材としては、グラスウールやロックウール、ウレタンスポンジなどがあります。
◎ワークスペースの防音対策
ワークスペースの防音対策企業のオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースといったワークスペースの内装デザインには、セキュリティやプライバシー保護、集中力の確保といった観点からの防音対策が不可欠です。具体的には、床や壁、パーティションなどの内装デザインとして防音性能の高い素材やアイテムを採用する方法があります。多様な人々がともに働くワークスペースだからこそ、幅広いケースに応じた内装デザインを検討し、複数の対策を重ねて導入することが大切です。
〇防音マットを設置する
オフィスなどワークスペースの床は、人の歩く際の音やドアの開閉音、物が落下した時の音といった個体伝搬音が伝わりやすく、薄い素材などを使用している内装デザインの場合には注意が必要です。ワークスペースで発された音が階下まで伝わってしまうことで、騒音トラブルなどに発展するケースもあります。床の防音性能を高める内装デザインとしては、低反発素材など吸音性の高い素材で作られたマットやカーペットを利用する方法が有効です。タイルカーペットのように内装デザインに合わせてカットできるものを採用すれば、防音効果が高まるだけでなく、デザイン性を重視したおしゃれなワークスペースが実現します。
〇防音壁を設置する
壁の内装デザインで防音性能を高めるのであれば、防音壁を設置する方法が効果的です。ワークスペースの壁を素材から選択できる場合には、スラブtoスラブ壁にすることで高い防音性能を発揮します。スラブtoスラブは壁が天井スラブと床スラブに接して隙間がないため、機密性に優れ、隣や階下に音漏れしてほしくないような生活音を遮断できます。内装デザインの防音壁として、グラスウールのような吸音性に優れた素材を採用するのも有効な方法です。また吸音板や遮音シートを壁に設置する方法もあります。
〇防音パーティションを設置する
防音壁などを内装デザインとして取り付けられない場合には、吸音素材のパーティションを導入することで防音性能が高まります。大きさや値段はメーカーや素材によって異なりますが、工事が簡易的なため、内装デザインとして防音壁を設置する方法よりは比較的安価で手軽に導入できるのがメリットです。オフィスなどのワークスペースでは空間の間仕切りとしてパーティションを活用するケースが多く、防音効果とともにプライバシー保護や目隠しとして役立ちます。
〇防音カーテンを取り付ける
防音性能を高めるための内装デザインとして、カーテンを防音素材のものにするという方法もあります。遮音材の含まれた防音カーテンをオフィスの会議室や応接室で採用すれば、ある程度の音漏れを防ぐ効果が期待できるでしょう。防音カーテンは窓のサイズに合ったものにしなければ効果がないので、内装デザインとして導入する際には大きさをしっかり測っておくことが大切です。
〇サウンドマスキング
内装デザインとは異なりますが、サウンドマスキングという方法も防音対策としては効果的です。サウンドマスキングは「ノイズマスキング」とも呼ばれ、背景音を流すことによって、ノイズ(不快音)が気にならなくなるようにする方法をいいます。これまでにご紹介したような遮音・消音によって内装デザインで音を弱める方法とは異なり、ノイズから人の注意を逸らすことによって防音対策を行うというものです。人間の聴覚は同程度の周波数のものが重なると片方の音が聞こえにくくなる性質があり、これを利用することで、内装デザインとは異なる部分でも防音対策が可能になります。
◎内装デザインで防音性能を導入した事例
アフターコロナにおけるオフィスには、感染対策になりつつ防音性能も高められる内装デザインが求められています。当社で実際に行った内装デザインや施工の事例を参考に、オフィスの立地や広さに応じた防音対策の導入をご検討ください。
〇大崎オフィス
内装デザインで防音性能を導入した事例 大崎オフィス品川区大崎にて、オフィス移転のための内装デザイン設計および内装工事を行った事例です。上質なホテルラウンジのクオリティをコンセプトに、上品で高級感のあるアフターコロナにふさわしい内装デザインをご提案しました。細部にまでこだわった落ち着きつつカジュアルに打ち合せができるスペースを複数設け、それぞれに高い防音性能を実現しています。
〇小田原シェアオフィス
内装デザインで防音性能を導入した事例 小田原シェアオフィス(株)WOOC様の手掛けるコワーキングスペース「Bizcomfort」において新装工事を行った事例です。当社では、意匠デザインと仕上げ工事、意匠工事を担当しました。立地が海に近いことからテーマを「海」×「ワーケーション」として白を基調にデザインし、ブルーと植栽をアクセントにすることによって、リゾートのような雰囲気の内装デザインを実現しました。各部屋には防音性能の高い内装デザインを採用し、室内サインに特産のかまぼこ板を再利用することでSDGsへも配慮しています。
◎まとめ
企業のオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースなどのワークスペースには、快適さと便利さを兼ね備えた高い防音性能が求められます。機密情報やプライバシー保護、集中力向上の観点から、防犯性能の高い内装デザインの導入を検討しましょう。オフィスや店舗の内装工事や移転、防犯性能に関して気になることがあれば、当社までお気軽にご相談ください。

アフターコロナのオフィスにおける防音性能の需要と種類