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コラム

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企業イメージを色で表現!オフィスを彩るカラーデザインの重要性

「青いコンビニ」「緑のコーヒーショップ」と聞けばロゴやブランドがパッと頭に浮かぶように、優れたブランドはカラーが紐づいた状態で記憶されています。赤なら情熱的、緑はナチュラル、紫なら高貴なイメージ。カラーには、ひと目で明確なイメージやメッセージを伝える役割があるのです。オフィスデザインに企業のイメージカラーを導入し、色を強く印象付けるブランディングを検討しましょう。この記事では、オフィスにカラーデザインを導入する重要性についてご紹介します。
 
◎オフィスにおいてカラーデザインが果たす役割
カラーデザインは、「有彩色」「無彩色」の2つに分類されます。有彩色とは、赤・青・黄からなる三原色と、三原色を混ぜて出来る紫・橙・緑の三色、合わせて六つの色相から成り立つ色を指し、さらに細かく「明度」「彩度」にもわけられます。一方、無彩色とは、三原色を含まない黒・グレー・白のことです。カラーデザインは、この有彩色と無彩色の組み合わせによって決定します。
 
かつてのオフィスは、白やグレーといった無彩色を使用するのが一般的でした。しかし近年では、赤や青、黄色、緑などのビビッドな有彩色をオフィスに取り入れる企業が増えています。カラーデザインは見る人に強い印象を残すため、企業として大切にしている理念や理想を対外的に広められるとともに、オフィスで働く従業員の気分やモチベーション、雰囲気を高める役割を担っているのです。
 
例えば、イメージカラーが青系のオフィスなら安心感や落ち着き、集中力を高める効果があり、かつオフィス外にはクールで洗練された印象を与えます。グリーン系のオフィスであれば心身にリラックスや癒しを促し、環境や自然を大切にする姿勢が際立ちます。また赤やオレンジなど暖色系のオフィスであれば明るさや朗らかさ、元気のいい印象を与え、その場にいる人々のモチベーションや一体感を高める効果が期待できます。
 
オフィスにおけるカラーデザインは、ブランドロゴやコンセプトと同じく、企業の理念や方針、理想を見える化し、見る人に強く印象づける働きがあります。強いブランドを持っている企業であれば、自社ブランドのイメージに合ったカラーデザインをオフィスに取り入れることで、認知度やロイヤリティがさらに高まります。これから認知度を高めていきたいブランドであれば、ブランドのイメージカラーを取り入れたオフィスをSNSなどで外部に発信することで、注目を集めたり話題性を高められたりするでしょう。オフィスだけでなくロゴマークや看板、製品やパッケージ、Webサイトでもカラーデザインを統一し、継続して使用することによって、「ブランド=カラー」が人々の印象として深く刻み込まれ、ブランディングにつながるのです。
 
◎コーポレートカラーを取り入れたオフィスデザイン
間仕切りのないオープンな執務室のあるオフィス、グリーンをさまざまなところにあしらったカフェ風のオフィス、プライベート空間のようなシックなオフィス、オリジナル什器がワンポイントの独創的なオフィス・・・現代のオフィスは、単なる「働くための場所」という位置づけから、そこで働く従業員の意欲やモチベーションを高め、活発なコミュニケーションからイノベーションを生み出すための場所へと変わりつつあります。リモートワークやフリーアドレス、ABW(Activity Based Working)といった多様な働き方が広く普及するなか、オフィスに合わせる形で窮屈に働くのではなく、オフィスをリノベーションすることによって「働きやすさ」を尊重する必要性が生まれました。そこで重要なのが「オフィスをデザインする」という考え方です。
 
オフィスデザインは、オフィスで働く従業員ひとりひとりが快適に働ける場所を提供することによって、自社に対するロイヤリティや満足度を向上させ、設定した目標に近づこうとする意欲やモチベーションをアップさせる効果があります。また、働き方や業務オペレーションに見合った導線や間仕切りを導入することによって、生産性が向上し業務が効率化します。執務室だけでなく、居心地の良いコミュニケーションスペースやリフレッシュエリアを導入することにより、従業員同士のコミュニケーションや議論が活性化し、新たなイノベーションが生まれればビジネスチャンスにつながるかもしれません。企業としての理念やオリジナリティを取引先企業や競合他社にアピールできるだけでなく、多様な働き方を実現するオフィス環境があるという期待感は優秀な人材をも引き寄せます。
 
このようにさまざまなメリットをもたらすオフィスデザインにコーポレートカラーを取り入れることで、さらにメッセージ性を高められます。コーポレートカラーは企業やブランドの「顔」とも言うべき存在で、企業が大切にしている姿勢や理念の一貫性を具現化し、強いイメージとして印象付けるものです。オフィスのエントランスや応接室など外部の人の目に触れやすい箇所に重点的に取り入れればブランディングにつながります。
 
オフィスにコーポレートカラーを取り入れる際には、床や壁、インテリアなど、オフィス空間における全体的なバランスを検討する必要があります。色の配分としては、オフィスの基礎部分となる床・天井・壁などで70%、カーテンやキャビネット、デスクなどの主要インテリアが閉める部分が25%、観葉植物や絵画などのアクセントで5%です。コーポレートカラーをベースとし、部屋に合ったアクセントを組み合わせることでコーディネートしていくと良いでしょう。
 
色によって与える印象や効果は異なります。例えば、応接室や会議室、ミーティングルームに黄色を配置すれば、左脳を刺激して理解力や判断力が高まります。リラックスエリアや休憩スペースには、リラックス効果のあるグリーン系が選ばれることが多いです。高級ホテルでよく見かけるブラウン系を使用すれば、落ち着きや伝統、調和といった印象を与えられます。白と黒でメリハリのあるモノトーンはモダンな雰囲気を演出するので人気がありますが、黒を多用すると空間が狭く感じられるリスクがあるので注意が必要です。
 
◎コーポレートカラーを考える際のヒント

コーポレートカラーは、企業やオフィスを象徴するシンボルカラーです。ロゴや看板、パッケージなどをコーポレートカラーで統一することによって、企業のイメージを強く印象付け、広く人々に浸透させる効果があります。
 
これからコーポレートカラーを検討する場合には、自社の特徴や強みはなにか、あるいは「お客様に1番伝えたいことは何か」を考えてみましょう。ブランドロゴや商品パッケージから連想するもの、社内の雰囲気や目指すべきものなど、業種や形態によって連想するものはそれぞれですが、同じオフィス環境で働く従業員全員がしっくりくる色を決定する必要があります。
 
自社に合ったコーポレートカラーを選ぶためのひとつの方法は、色の持っているイメージと企業が伝えたいメッセージを比較し、より自社に近いイメージの色を選択することです。例えば赤には活動的、エネルギッシュなプラス思考のイメージ、青は信頼性や清潔感、知的な雰囲気を連想させます。自社がどう見られているか、あるいは世の中の人にどんなふうに見られたいかを具現化する方法として有効です。
 
同業や競合する他社が複数ある場合には、同じようなカラーデザインを避けるのもひとつの方法です。また、環境やエコを大切にしているならグリーン、優しさや柔らかさを大切にする企業ならピンクといった具合に、業種や職種、専門分野などから連想したカラーデザインを考える方法もあります。そのほかには、創業者の好きな色やラッキーカラーをそのままコーポレートカラーにするというユニークな決め方も、話題性があっていいかもしれません。企業の理念や意図と戦略をうまく織り込んだコーポレートカラーを決定しましょう。
 
◎カラーデザインをオフィスに取り入れた施工事例
当社で携わったカラーデザインに関連するオフィスの施工事例です。オフィスデザインは、企業さまのテーマや意向に沿って、内装をはじめ什器や建具のご提案をしています。
 
○麻布台オフィス
アートイベントなどの企画・制作に携わっている企業さまのオフィス移転の事例です。賑やかなエンターテイメントイベントに携わる会社であることと、代表者さまの「ビビッドな色彩のアート作品を内装デザインに取り入れたい」というご意向を受け、華やかな事業内容をイメージした内装とカラフルな什器で表現しています。既存オフィスのアートやキャラクターを取り入れた個性的なデザインを基調としつつ、機能性を重視した新しいオフィスの形を提案しました。
 
○神田オフィス
女性専門の人材派遣事業を展開する企業さまのオフィス拡張移転の事例です。オフィスを使用するのはほとんど女性なので、テーマは「清潔感」。女性らしい柔らかさをイメージした曲線の間仕切りに基調となる白が溶け込み、木製建具の暖かくナチュラルなカラーは空間のアクセントになるよう仕上げてあります。オフィスの入り口正面の壁には、清潔感と美しさを演出する鮮やかな水色のタイルを差し色として用いました。
 
○池尻大橋オフィス
アーティストのプロモーション映像制作会社さまの分社立ち上げの事例です。クリエイティブな事業内容に合った素材感や重厚さ、ハイセンスな雰囲気をオフィスデザインに反映したいというご意向を受け、鉄材を下地とした黒をイメージカラーに採用しています。間仕切りにはデザイン性の高い鋼製材を使用し、スケルトン天井や床スラブの大胆な全面塗装で仕上げました。オフィスに据え付けの家具もすべてイチからデザインを行い、現場にて造作しています。
 
◎まとめ
オフィスにおけるカラーデザインは、企業理念や理想、目標をわかりやすく表現するだけでなく、企業としての生産性や効率性、従業員の心の持ち方や生き方にまで深くかかわってくる要素です。特にコーポレートカラーは、オフィスに取り入れることでブランディングにも効果を発揮します。執務室だけでなくエントランスや会議室、休憩スペースなど、オフィス全体に統一したカラーデザインを導入し、競争力を高めていきましょう。

企業イメージを色で表現!オフィスを彩るカラーデザインの重要性